「全無洗米の推計生産量の訂正」と「無洗米工場の稼動状況」について

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<ニュースリリース>
「全無洗米の推計生産量の訂正」と「無洗米工場の稼動状況」について

NPO法人全国無洗米協会では、平成15年6月19日に平成14年度(平成14年4月1日〜平成15年3月31日)の全無洗米の推計総生産量を「66万2千トン」として公表していましたが、この度、その後判明しました各種データを基に推算し直しました結果、推計総生産量を「50万5千トン」に訂正いたします。

1.推計生産量について

当協会では毎年、推計ながら全無洗米の総生産量の報告を行なっております。この数値は当協会が正確に把握できる、協会の基準をクリアーし認証した無洗米(以下「当協会無洗米」という)の生産量と別紙2の店頭調査データなどを基に、平成14年度は、「66万2千トン」を推算(別紙1−(1)参照)し、昨年6月19日に公表致しました。

2.推計生産量の訂正について

ところが昨年末に、首都圏及び京阪神の生協について各方面のご協力を得て詳しく調査を行なった結果、先にご報告(平成15年12月3日付リリース「無洗米の進捗状況について」)しましたとおり、都市部生協の無洗米の取扱量について、ほぼ正確な値を得ることが出来ました。また、主婦連が一般消費者における無洗米の購入先調査を行い公表されました。

これらのデータを基に、まず、首都圏、京阪神地区の両地域を合わせた「一般消費者用」の無洗米の販売量を求め(別紙1−(2)参照)、次にその中で当協会無洗米の占率を求め(別紙1−(3)参照)、その占率から「全国の一般消費者用無洗米」の販売量を求め(別紙1−(4)参照)、その数値に「全国の業務用」(この値は前回と変っていない)を合算し、平成14年度の全無洗米の推計総生産量「50万5千トン」を得ました(別紙−(5)参照)。

この結果、前回公表した数値と大幅に異なること、さらに今回得た数値は前回よりも精度が高いことから、訂正し公表することと致しました。

ちなみに、当協会ではより正確な無洗米の生産量把握のため、全国の米袋製造業者の方々にご協力を頂いて、平成14年度に納入された無洗米の米袋数量及び容量からのアプローチを試みておりますが、現在のところ上記数字を上方へ修整しなければならないデータは、全く見られません。

また、当然のことですが、今回の件で無洗米の販売店の数が、そのまま販売量には結びつかないということを再認識させられました。それは店頭調査の限界として、店舗の規模、無洗米販売への注力状況、商品のもつ力等は分からず、その結果である売れ行きまではなかなか確認出来ないということです。そして、特に無洗米は現在過渡期にあるので、一層その傾向が強いものと思われます。十分注意すべきことと反省した次第です。

3.無洗米工場の稼動状況について

次に、今回の全無洗米の推計販売量(生産量)と、各無洗米工場の生産能力(下表参照)より、無洗米工場の稼動高について推計してみると別紙3のようになります。

これから分かることは、当協会無洗米の生産工場の平均稼動率は105.8%と極めて高く、それ以外の工場では平均稼動率10.5%になります。

無洗米の生産量を考えるとき、ここでも過渡期にある現在、単純に工場数や生産能力からだけでは推し量れず、稼動高が大きな要素となることが分かりました。

無洗米工場の生産能力
区分 工場に設置されている
「無洗米製造装置」
と称される機器の加工方式
工場数 合算した生産能力(年)
(b) A社製 乾式研磨方式 195 30.3万t
(b) B社製 水洗式・媒体混合方式 132 87.4万t
(a) C社製 BG方式 49 34.7万t
(b) D社製 水洗式 48 2.6万t
(b) E社製 乾式研磨方式 30 8.9万t
  • 註1:区分(a)は当協会が認証した無洗米の製造工場、(b)はそれ以外の工場。
  • 註2:区分(b)の工場数の合計は405工場、その生産能力は合計129.2万t。
  • 註3:「合算した生産能力」は、公表されているデータ及び当協会の収集したデータにより、各工場の設置機器の毎時能力に基づき合算した。
  • 註4:一部の工場では、同一工場内に異なるメーカー製の装置が設置されている場合があるが、それぞれの装置につき1工場として計算した。

なお、当協会では、無洗米に関する正しい情報の発信を心がけております。今回の件につきお気づきの点やご指摘があれば是非お知らせいただけますようお願いいたします。

更に、正確な情報を発信するための参考にさせていただきます。

<別紙1>

(1) 前回の推算

平成14年度の当協会無洗米の生産量366,751トンのうち「一般消費者用」は223,718トンでしたので、それに、別紙2の 2002年の店頭調査結果(調査機関による、どの無洗米を取り扱っているかの調査であって、その販売数量の調査は出来ていない)である調査対象300店の内、当協会員無洗米を扱っている店185店(48.3%)、それ以外の無洗米を扱っている198店(51.7%)を反映させて「一般消費者用」の全無洗米の推計生産量を463,184トンとし、別途データで算出した業務用とを合算して全無洗米の推計を66万2千トンとしました。

全無洗米の
総生産量
661,841トン

一般用 463,184トン

業務用
198,657トン

当協会無洗米48.3%
223,718トン

他の無洗米51.7%
239,466トン

 
(2) 首都圏、京阪神地区の両地域を合わせた「一般消費者用」無洗米の販売量

平成14年度の首都圏の生協での無洗米販売量は59,500トン、京阪神生協の販売量は22,135トン、計81,635トンでありました。
一方、主婦連の調査では一般消費者の無洗米の購入先は、東京では生協42%、その他58%、大阪で生協26%、その他74%となっています。この傾向を首都圏、京阪神地区に当てはめますと、両地域合わせた「一般消費者用」無洗米の販売量は226,802トン(他の無洗米も含めた量)となります。

都市部の「一般消費者用」の全無洗米
226,802トン

首都圏 141,667トン

京阪神地区 85,135トン

生協 42%
59,500トン

その他58%
82,167トン

生協 26%
22,135トン

その他74%
63,000トン

 
(3) 首都圏、京阪神地区の両地域を合わせた「一般消費者用」協会無洗米の販売量

(2)と同じ地域での当協会無洗米の内、「一般消費者用」の販売数量をあらためて調査しますと、165,605トンでしたので、上記(2)の内、その占率は73.01%になりました。

都市部「一般消費者用」の全無洗米
226,802トン

当協会無洗米

他の無洗米

165,605トン
都市部占率   73.01%

61,197トン
都市部占率   26.99%

 
(4) 全国の「一般消費者用」無洗米の販売量

そこで、この占率で、全国の「一般消費者用」の全無洗米の生産量を推計しますと、306,421トンとなり、前回の推計値、463,184トンより156,763トンも少ないことが判明しました。

全国の「一般消費者用」の全無洗米
306,421トン

当協会無洗米

他の無洗米

223,718トン  73.01%

82,703トン   26.99%

 
(5) 全国の全無洗米の推計総生産量

これに別途計算した、業務用の無洗米の量を加えますと50万5千トンになりました。

全無洗米の
推計総生産量
505,078トン

一般消費者用 306,421トン

業務用198,657トン

当協会無洗米
223,718トン

他の無洗米
82,703トン

 
<別紙2>
 店頭調査の結果
2001年
2002年
2003年
  
 
<別紙3>

無洗米製造工場における生産量と生産能力(平成14年度)

(a) 当協会の認証を受けた
無洗米を生産している49工場
(平均稼動率105.8%)
(b) 当協会の認証を受けない
無洗米を生産している405工場
(平均稼動率10.7%)
注1: 生産能力は、各工場の合計毎時能力トン×9(1日当りの稼動時間)×0.8(ロット切換ロス)×300(年日数)で計算した。
注2: 注1の各工場の合計毎時能力は、知り得た範囲の各工場の設置機器の毎時能力を合算した。
注3: (a)の生産量は当協会の認証を受けた無洗米の生産量の合計。また(b)の生産量は推計総生産量より、(a)の生産量を差し引いた量である。
注4: データの収集漏れなどにより(b)の工場数が増える可能性があり、その場合(b)の稼動率は上記より低くなる。