とぎ汁は環境汚染の大きな原因の一つ

水質汚染の原因

お米をとぎ洗いする時に出るヌカの量を考えてみましょう。

  • 1合(150グラム)のお米をとぎ洗いしたとぎ汁をフライパンにいれて煮詰めていきます。
    米のとぎ汁をフライパンで煮つめる
    1合のお米で、大さじ1杯のヌカがでます。
  • 1合の米を1カップの水でとぎ洗いしたとぎ汁をコップに入れて1日置いておきます。

コップの沈殿物
この沈殿物が下水処理場を通さずに川、沼、湖に流されてしまうと、ヘドロになり水質汚染の原因になります。

全国の米の年間消費量は約900万トン(玄米換算)で、精米すると約800万トンになります。精米後に残る肌ヌカは米の重量の約3〜4%であることから、肌ヌカはとぎ汁として推定で年間24〜32万トンが排出されていることになります。

米のとぎ汁に含まれる汚濁物質

一人一日の平均消費量のお米を研いだ、米のとぎ汁に含まれる主な汚濁物質の量は、米の種類や精米方法によっても異なるでしょうが、財団法人日本土壌協会が市販の普通精米を使った調査では、下の表のようになっています。

普通精米のとぎ汁

市販普通精米[mg/米166g(1人1日の平均消費量)]
BODCODSS全窒素全リンn-ヘキサン
抽出物
2582118119558484406

同じ重量の協会認定の無洗米を浸した水では

協会認定無洗米 [mg/米166g(1人1日の平均消費量)]
BODCODSS全窒素全リンn-ヘキサン
抽出物
0056004
BOD 生物化学的酸素要求量
水中の有機物が好気性微生物により分解されるときに消費される酸素の量
魚が住めるのは5ppm以下
COD 化学的酸素要求量
水中の有機物などが化学的に酸化されるときに消費される酸素の量
SS 浮遊物質量
水中に浮いている直径2mm以下の粒子状物質の量、水のにごり
n-ヘキサン抽出物
n-ヘキサンにより抽出される不揮発性物質の総称。水中の油分を表す

東京湾の汚染の原因の70%は家庭排水です。

東京湾の汚染原因のうち工場など産業系の排水は20%にすぎません。家庭排水はトイレの排水と台所や風呂場・洗濯から出る生活雑排水からなります。生活雑排水の汚染原因の大半は台所の炊事排水です。炊事排水の中でお米のとぎ汁にはリンやチッソなどの栄養素が多く含まれています。

1人1日当りの生活排水の内訳

  • 排水量
    生活排水量グラフ
  • 水中の有機物汚濁量(BOD量)
    生活排水中の有機物汚濁量(BOD量)グラフ

出典 環境省「生活雑排水対策推進指導指針」

これらの汚染物のうちチッソやリンは無機質であるためバクテリア分解に頼る通常の下水処理施設では分解処理されずに河川、湖沼や海洋に放出されてしまいます。下水処理技術の高い下水処理場でも、チッソ53%、リン34%が処理しきれず素通りしてしまいます(東京都下水道局のデータより)。チッソ、リンが水の富栄養化をもたらし、水道水の嫌な臭いや、赤潮、アオコなどの発生原因になってしまうのです。

都市型河川の汚染の大きな原因である生活雑排水には、上記のようにトイレ、風呂、洗濯、米のとぎ汁などいくつかの大きなファクターがありますが、米のとぎ汁以外は生活していく上で、今直ちに排出を止めることは不可能です。そのようなことを考えると、無洗米を利用することは、直ちにしかも確実に出来る水質の汚染防止への有効な手段の一つといえます。

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協会の厳しい基準(安全面、品質面、環境面)をクリアした無洗米には、「エコメちゃん」がついています。