

お米をとぎ洗いする時に出るヌカの量を考えてみましょう。



この沈殿物が下水処理場を通さずに川、沼、湖に流されてしまうと、ヘドロになり水質汚染の原因になります。
全国の米の年間消費量は約900万トン(玄米換算)で、精米すると約800万トンになります。精米後に残る肌ヌカは米の重量の約3〜4%であることから、肌ヌカはとぎ汁として推定で年間24〜32万トンが排出されていることになります。
一人一日の平均消費量のお米を研いだ、米のとぎ汁に含まれる主な汚濁物質の量は、米の種類や精米方法によっても異なるでしょうが、財団法人日本土壌協会が市販の普通精米を使った調査では、下の表のようになっています。
| BOD | COD | SS | 全窒素 | 全リン | n-ヘキサン 抽出物 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2582 | 1181 | 1955 | 84 | 84 | 406 |
| BOD | COD | SS | 全窒素 | 全リン | n-ヘキサン 抽出物 |
|---|---|---|---|---|---|
| 0 | 0 | 56 | 0 | 0 | 4 |
東京湾の汚染原因のうち工場など産業系の排水は20%にすぎません。家庭排水はトイレの排水と台所や風呂場・洗濯から出る生活雑排水からなります。生活雑排水の汚染原因の大半は台所の炊事排水です。炊事排水の中でお米のとぎ汁にはリンやチッソなどの栄養素が多く含まれています。
出典 環境省「生活雑排水対策推進指導指針」
これらの汚染物のうちチッソやリンは無機質であるためバクテリア分解に頼る通常の下水処理施設では分解処理されずに河川、湖沼や海洋に放出されてしまいます。下水処理技術の高い下水処理場でも、チッソ53%、リン34%が処理しきれず素通りしてしまいます(東京都下水道局のデータより)。チッソ、リンが水の富栄養化をもたらし、水道水の嫌な臭いや、赤潮、アオコなどの発生原因になってしまうのです。
都市型河川の汚染の大きな原因である生活雑排水には、上記のようにトイレ、風呂、洗濯、米のとぎ汁などいくつかの大きなファクターがありますが、米のとぎ汁以外は生活していく上で、今直ちに排出を止めることは不可能です。そのようなことを考えると、無洗米を利用することは、直ちにしかも確実に出来る水質の汚染防止への有効な手段の一つといえます。
協会の厳しい基準(安全面、品質面、環境面)をクリアした無洗米には、
「エコメちゃん」がついています。